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MFJライセンスの種類と取得方法


MFJトライアル

トライアルとは?

ヨーロッパ、特にスペインやイギリスで人気のクロスカントリーモータースポーツのひとつが、トライアルです。速さを競うのではなく、技の正確性や人間とマシンの信頼性を問うというところに、ほかのカテゴリーとは一線を画す魅力を秘めています。

トライアル競技は、専用のオートバイを駆り、コース途中に設けられた採点区間(セクション)で、いかに減点されることなく走り抜けられるかを競い合います。早くゴールする必要はありませんが、設定時間を越えてしまうと、所定の減点を課せられることになります。減点が最も少ない、つまりはミスの最も少ないライダーが優勝となります。

減点は、1回の足つきが1点、2回の足つきで2点、3回以上の足つきが3点です。マシンから降りてしまったり、セクションの外へ出てしまった場合、マシンが後退した場合、あるいは足つき中にエンジンが停止したりすると、失敗とみなされ5点減点となります。また、セクションを1度の減点もなく走りきることを「クリーン」といいます。

What's トライアル

ひとつのセクションには、ライダーの技量を問う障害物が設けられます。障害物には岩山や沢など自然の地形を活かしたものと、タイヤや木材など人工的に作り上げたものもあります。また、屋外だけではなく、スタジアムなどの屋内で行われることもあります。

自然の崖を使ったセクション
人工的に作られたセクション
自然の崖を使ったセクション 人工的に作られたセクション
はじめましてトライアル

レース車両

崖をのぼったり、時には大きくジャンプすることも珍しくないトライアル競技。そのため、マシンは極限までの軽量化がなされています。世界レベルのライダーが駆るマシンは、なんと重量約70kg程度。

これほど軽いマシンですから、タンクは必要最小限の容量で、座ることはないのでシートはなく、見る必要がないためメーターも省かれています。競技に必要のないものはすべて省かれているのです。また、専用タイヤはどんな路面でもグリップを得るため、非常に柔らかく、空気圧も低く設定されています。

世界選手権

2018 トライアル日本GP
藤波 貴久 選手
2018 トライアル日本GP 藤波 貴久 選手
                         

トライアル世界選手権(WTC)は、現在は年間8戦を世界中を周りながら開催されています。ここ日本でも毎年、ツインリンクもてぎにて開催されています。

世界選手権の日本人ライダーは、ただ一人。藤波 貴久選手です。

1996年からWTCに参戦開始し、2004年に日本人初のトライアル世界チャンピオンに輝きました。

2019年現在も衰えを見せることなく世界で戦い続ける藤波に注目が集まりますが、国内でハイレベルな戦いを繰り広げるスーパークラスの選手から世界への挑戦者が現れることにも期待が高まります。

全日本選手権

全日本選手権が始まったのは、国内メーカーがトライアルマシンの開発に力を入れ始めた1973年でした。もともとトライアルは、イギリスを発祥の地としていますが、世界選手権格式の大会が始まったのは1975年から。つまり全日本選手権トライアルは、世界選手権トライアルよりも長い歴史をもっているということになります。

現在の全日本選手権は、国際A級と国際B級、そして2016年から開催されているレディースクラスと、3クラスのライダーによって争われています。また、国際A級の中でも特に世界選手権に通じるクラスとして、国際A級スーパークラスが用意されているので、ひとつのセクションには最大で4つの異なったラインが用意されていることになります。各々のラインはゲートマーカーで指示されているので、観戦にあたっては、ゲートマーカーの位置の確認をすると、より興味深く観戦できることでしょう。

観戦の際は、ライダーがセクション(通常、10〜12個のセクションを2周)を回っていくので、基本的に移動しながらの観戦となります。とはいえ観戦の仕方は人によってさまざまで、自分のペースで、まわったり、応援しているライダーについて回ったり、1〜3ヶ所のセクションに腰を据えてみるなど、自分のスタイルを見つけることがトライアル観戦のポイントです。
また、各セクションは非常に難しく設定されるため、ライダーがセクションをじっくり下見して、自分の走りのイメージを作りあげるための時間が設けられています。このマシンが走っていない下見シーンも、ライダーがどんな走りをするかを想像できる大事な観戦ポイントとなるわけです。

地方選手権や承認レース

全日本選手権に出場するためには国際ライセンスを所持していることが条件となるため、高みを目指す選手たちは、まず各地方で開催されている地方選手権で腕を磨くことになります。現在は、北海道から九州まで8つの地域で地方選手権が開催されています。

地方選手権は参加型レースとして実施されており、最も下位のクラスであるNB/ジュニアクラスでは、ライセンスと車両さえあれば参加可能です。

ライセンスの種類と取得条件

最下位クラスとはいえ、昇格を目指している上位ライダーのレベルは高く、初心者から上を目指す中級者まで幅広く楽しめるものになっています。

ライセンス昇格の道も1つではなく、毎年1回、トライアルグランドチャンピオン大会が開催されています。ジュニア〜NA(国内A級)ライセンスホルダーが混走で争い、上位10名にはIB(国際B級)ライセンスへの昇格権利が与えられます。

J/NBクラスのライダーにとっては一気に全日本選手権への切符が手に入る大会ということで、毎年多くのライダーが参戦しています。

2018トライアルグランドチャンピオン大会 優勝ライダー
2018トライアルグランドチャンピオン大会 優勝ライダー

誰でも楽しめるトライアル

近年、全日本にレディースクラスが設定されたり、レディーストライアルプログラムというアカデミーが開催されていることもあり、女性のトライアルライダーが増加しています。男性選手に引けを取らず、巧みにマシンを操りセクションをクリアしていく姿が新規の女性トライアルライダーの参入を促しています。

全日本トライアルグランドチャンピオン大会:レディースクラス優勝者
レディーストライアルプログラムの様子
全日本トライアルグランド
チャンピオン大会:レディースクラス優勝者
レディーストライアルプログラムの様子

もちろん女性だけではなく、男性や子供を含めてトライアルを新しく始める人が増えています。毎年大阪・東京の2か所で開催されている日本モーターサイクルショーでは、トライアル体験ブースが設置され、毎年大賑わいを見せています。ぜひ皆さんもモーターサイクルショーにお越しの際には立ち寄ってみてください。

全日本トライアルグランドチャンピオン大会:レディースクラス優勝者
レディーストライアルプログラムの様子
2018年モーターサイクルショーではトライアル体験だけでなく、トライアルデモも行われました。

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