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写真&レポート
 
開幕戦を制した黒山
絶好調なライディング

不調だったという小川
2点差で2位になる

2ストロークを走らせた
野崎史高は3位

国際A級スーパークラス

2015全日本トライアル選手権シリーズ第1戦関東大会

2015年開幕戦は、いつものとおりの関東真壁トライアルランド。とはいっても、この数年間、中止となることが多かった真壁での全日本選手権だから、無事に開幕戦が開催されたことがいいニュースになった。天候は、予報通り雨模様だったが、そんなに激しい雨でもなく、最高に盛り上がったスペシャルセクションにトライする頃には晴れ間が見えもした。いいトライアル日和だったかもしれない。

■国際A級スーパークラス

昨年は11名の参加があったこのクラスだが、今年は4名の昇格組が加わった。藤原慎也(オッサ・2014年国際A級チャンピオン)、佐藤優樹(ホンダ・同3位)、砂田真彦(ホンダ・同4位)、吉良祐哉(ガスガス・同5位)。昨年開幕戦で負傷した永久保恭平(ベータ)が今年はIAクラスを走ることになったので、IAS参加選手は14名となった。昨年は2戦目以降は10名参加で常に全員がポイントを獲得できることになったが、今年はまずポイント獲得が最初のハードルになる。

設定の妙が光った真壁トライアルランドの10個のセクション。危険度が少ないながら、たいへんにテクニカルなものばかり。気を抜けば5点。しかし3点で出られる可能性は充分にある。ただし1分間の時間制限がそれを阻んでいるという絶妙ぶりだ。それでも、初めてのIASクラスに参戦した吉良祐哉(ガスガス)が第1セクションをクリーンで抜けていったのは見事だった。

序盤、好調だったのは黒山健一(ヤマハ)と田中善弘(ベータ)。黒山の契約はこれまで同様ヤマハ本社だが、チームが黒山レーシングからヤマハファクトリーとなり、体制が強化されている。田中のワイズレーシングも宗七音響をメインスポンサーとして、活動を開始している。野崎史高(ヤマハ)や田中のチームメイトの小川毅士(ベータ)が第2セクションで5点となるなどする中、ふたりは第4セクションまでを快調にクリーンする。

田中は第5セクションで大ジャンプをして5点となると、第6セクションでも5点、以後、持ち時間に追われて申告5点を余儀なくされて戦線離脱。しかし黒山は、第6セクションまでをすべてクリーンして、独走体制を築いたかに見えた。

初の2年連続チャンピオンとなり、初の3連覇を目指す小川友幸(ホンダ)は、1点2点と細かい減点が目立っている。黒山がオールクリーンを続けていた第6セクションまでの時点では、小川の減点は6点。5点の致命的減点もない代わり、そこここで足が出てしまっている印象だった。

しかし第7セクション、黒山がタイムオーバーで5点となると、その点差はたった1点に。好調の黒山に対し、切れ味の悪い小川が、結果的に接戦を演じることになっている。小川はその後も細かい減点があり、1ラップ目が終わったときには5点差となっていた。

2ラップ目、それぞれの戦い方は変わらない。細かい減点を重ねていく小川と、クリーンを続ける黒山。そして2ラップ目には、黒山は第6セクションでまたしても5点減点に見舞われてしまう。黒山が3点、小川が1点で第8セクションを抜けると、両者の点差はついになくなった。しかしこの日の小川は、そこから黒山を追いつめることができない。残る2セクションも1点ずつ失って、2ラップを終えたところでの両者の点差は2点となっていた。

SSは、難度が高いものだった。まずSS第1。どちらも5点続出。斎藤晶夫(ホンダ)が初めて3点で抜けたときには大拍手が起こった。しかしその後も登れないライダーが続き、小川毅士と野崎史高が3点で抜け、残るは黒山と小川友幸。スタート順は決まっていて、先にトライしたのは黒山だった。黒山は華麗にここをクリーン。これで勝負あったかに思えたが、小川もまた、同じようにクリーン。勝敗は最後の最後までもつれこむことになった。

見上げるようなヒルクライムは、最後のほんの2メートルが大難所。ここでは成田亮(ベータ)が3点、加賀国光(シェルコ)、柴田暁(ホンダ)が1点で抜けて、いよいよトップ争いの面々のトライとなる。

そしてついに、小川毅士がこの難関をクリーンする。これで道筋ができたかと思いきや、野崎は5点に。野崎に続いてトライをした黒山は、しかし完璧な加速でここを克服。これで小川を振りきって2015年開幕勝利を自分のものにした。すでに黒山の勝利が決まってしまってからの小川のトライは、やや力を失っているように見えた。坂の頂点で勢いを止めた小川は、結局黒山との間に7点差をつけられていた。

【黒山健一のコメント】

シーズンオフにやることをしっかりやって、マシンもまったくちがうといっていい仕上がりにしてもらい、万全を期して挑んだ開幕戦でした。本人としても、このところしばらく出せずにいた、絶好調に近いライディングができたと思います。ただ、失敗したときの減点数が大きかったので、小川さんを引き離すことができませんでした。でも勝ててよかったし、これで気を許すことなく、2戦以降もしっかり走って、最後までがんばりたいと思います。。

【小川友幸のコメント】

今日はぜんぜんだめでした。あんなに細かい減点を重ねるなんて、乗れてないのもはなはだしいです。ただし、こんなに不調だったというのに、最後まで黒山選手に2点差で優勝争いができていたというのは、逆に収穫となりました。今日は、自分では意識していなかったのですが、やはりプレッシャーが大きかったようです。ゼッケン1番をつけて走るのは去年もやっているのですが、なかなか慣れません。

【野崎史高のコメント】

2ストロークマシンの方がぼくのスタイルにあっているのかもしれません。気持ちよく走れたので、もっと好成績を出したいところだったのですが、まだ今のマシンを完全に自分のものにできていないみたいで、最後の最後のところでマシンのコントロールを失敗してしまうことがありました。次までにもっと乗り慣れて、新しいマシンでより上位の結果を出したいです。


IAクラス優勝は
岡村将敏
ベテランが強いIA、岡村(中央
2位本多(右)、3位寺沢(左)

国際A級

4名の強豪選手がスーパークラスに昇格して、このクラスに残るいぶし銀のベテランライダーたちと、昇格したばかりの若手ライダーがどんな競り合いを見せるかが注目のIAクラス。白バイ隊員となった元IAチャンピオン、西元良太も元気な姿を見せてくれた。

IBからの昇格組は4名。そのうち、氏川湧雅(ガスガス)、久岡孝太(ガスガス)、木本真央(オッサ)の3名が、第1セクションをクリーンしてルーキーの実力を見せつけた。セクションは小雨に濡れ、滑る岩はさらに滑りやすくなり、なかなかむずかしいコンディションだった。

こんな中、実力を発揮して勝利を得たのは大ベテラン、岡本将敏(ガスガス)だった。真壁をベース基地にスクール活動など展開している岡村だが、地元の大会で優勝したのはこれが初めてだという。2位にはこれもベテラン本多元治(ホンダ)。3位もベテラン寺澤慎也(ホンダ)が入って、今回はベテラン勢の活躍が光った大会となった。

しかし昨年、IBチャンピオンとなった氏川湧雅(ガスガス)が4位となり、そのポテンシャルの片鱗を見せつけた。今回ははじめてのIAクラスでもあり、本人もすでに勝利が照準に入っているようだ。

久々の参加で、誰よりも早いスタートを切った西元は、しかし往年のうまさを発揮して氏川に1点差の5位に入っている。

【岡村将敏のコメント】

今日は、それほど乗れているという感じでもなく、今日はあんまりよくはないんじゃないかなと思っていました。それでも1ラップ目はなんとかまとめたんですが、2ラップ目に調子を崩しちゃって、何位かなぁと思いながら結果が出るのを待っていたので、優勝できてうれしいです。地元の大会で勝ったことなかったので、応援してくれたみんなに感謝です。

 


初戦を制した山崎頌太
今後の活躍が楽しみ

優勝は14歳の山崎(中央)
2位寺岡(右)、3位岡村(左)

 

国際B級

昨年のGC(グランドチャンピオン大会)でIBに昇格し、このクラスでも活躍ができるところまで成長していながら、あと一歩でIA昇格を逃した山崎頌太(ベータ)が、開幕戦から見事な走りで勝利をおさめた。ゼッケン1番をつけ、ある意味本命中の本命だったが、2位にトリプルスコア以上の点差をつける圧勝ぶりだった。

1ラップ目6点、2ラップ目4点と、安定して見事なスコアを残すあたりは14歳らしからぬ熟練の試合運びで、幸先よく2年目のシーズンをスタートさせることができた。

2位にはベテラン寺岡 昭雄(ホンダ)。優勝した山崎と、3位となった岡村祐希(ガスガス)、一昨年のGCで昇格した若い二人にはさまれて表彰台の一角に乗った。

【山崎頌太のコメント】

今日は一日を通じていい感じて走れました。ゼッケン一番で、みんなから勝つもんだと思われて、そんなプレッシャーにも、うまく勝つことができました。この調子で、今シーズンは戦っていきたいと思います。