金曜日は悪天候で中止になったものの、土曜日、日曜日と爽やかな好天に恵まれた第3戦オートポリス。J-GP3クラスは、日曜日最初の決勝レースとして開催された。
15周で争われた決勝レース。ホールショットはポールポジションスタートの小室旭が奪い、真っ先に1コーナーへ飛び込む。予選4番グリッドの高杉奈緒子が好スタートを切り、村瀬健琉、成田彬人と横並びで1コーナーに進入。二人を抑えて2番手を奪う。3コーナー立ち上がりで村瀬が高杉をかわして2番手に浮上。さらに高杉は第1ヘアピン進入で成田にもかわされ4番手にポジションダウン。第2ヘアピン進入では、村瀬が小室をかわしてトップに立つと、そのままオープニングラップを制す。以下、小室、成田、高杉、鈴木大空翔、徳留真紀、山本恭裕、宇井陽一、千田俊輝、岡崎静夏と続き2周目に入って行く。
その2周目のホームストレートでは、村瀬のスリップストリームから小室と成田が抜け出し、成田は小室のスリップを利用してトップに浮上する。しかし2コーナー立ち上がりで小室が成田をパス、第2ヘアピン進入で村瀬も成田をかわす。小室、村瀬、成田、高杉、徳留の5台がワンパックでトップグループを形成する。3周目のジェットコースターストレートでは徳留が高杉をパスして4番手に浮上。さらに徳留は、4周目のホームストレートで成田のスリップストリームから抜け出すとイン側にラインを取り深いブレーキングから成田と村瀬をパスして一気に2番手に浮上する。
レース中盤以降、5台の先頭グループから高杉が遅れ始める。8周目までは4番手からコンマ5秒後方にいたが、10周目には1.1秒差に広がる。これでトップ争いは4台に絞られる。コンマ5秒の中にほぼ等間隔でひしめき合う超接近戦が展開する。特に小室、徳留、村瀬は毎周目まぐるしく順位を入れ替えるドッグファイトを展開。抜きどころは1コーナーと第2ヘアピン。1コーナーではスリップストリーム利用して、第2ヘアピンではラインを変えて、すきあらば前を伺う。
序盤、鈴木と宇井で展開していた6番手争いは、宇井が次第に遅れ始め、鈴木が単独走行、千田、彌榮郡、山田尚輝、宇井が7番手争いのパックとなっていた。
迎えたファイナルラップ。コントロールラインを徳留、小室、村瀬、成田の順で通過。ホームストレートで徳留のスリップストリームから抜け出した小室と村瀬が3ワイドから1コーナーに進入、小室、村瀬、徳留の順で立ち上がる。村瀬が第2ヘアピンで小室のインを突きトップ浮上! そのままチェッカーを受けて開幕2連勝を飾る。小室は2戦連続2位。徳留が3位に入り久しぶりに表彰台に阿上がった。4位成田、5位高杉と続いてチェッカー。終盤に激しく順位を入れ替えた6位争いは鈴木が制し、7位山田、8位千田、9位彌榮、10位岡崎となった。 |